育つこと、働くこと、老いること。私たちにできること全部。社会福祉法人:藤雪会

設立趣旨

社会福祉法人藤雪会および
ケアセンターあさひ設立の趣旨

1993年2月

『ケアセンターあさひ』は、だれにでも訪れる「老い」をできるだけ多くの人が自分のものと受けとめて、福祉に関わり、助け合っていく地域社会をつくるための『参加型福祉』をめざします。

福祉サービスというと、「行政や他人の世話になる」ことに気後れや抵抗を感じる人が少なくありません。しかしこれまでの家族型福祉では、多くの場合、一人の女性に過重な負担がかかることになり、疲れ果ててしまったり、お年よりも寝たきりになってしまうことも多いのではないでしょうか。

そうなる前に、気軽に福祉サービスの手を借りましょう。気軽に他人の世話になりましょう。円満な家族関係を保ち、寝たきりにならず、住み慣れた地域で暮らしていくために家族も本人も自分らしく生きるために。そして、自分も家族も元気な人は進んで他人の世話をしてみましょう。

人生は順送りなのですから・・・。
「ケアセンターあさひ」はそれらの活動や人々を支援します。


特定非営利活動法人MOMO設立の趣旨
ーMOMOのめざす「もう一つの家」。

1993年3月

年を取り、または障害を持って誰かの手助けが必要になったとき、住み慣れた自分の家で、
家族の助けを受けて暮らし続けたいと思うのは多くの人の願いでしょう。
でも、そのために家族の生活を犠牲にしてはいけないと思うのも、これまた多くの人の願いだと思います。
介護保険制度もそれ以前からも、これらの手助けを必要なひとや家族の負担を心配するひとのために在宅生活支援のサービスが生まれました。

私たちNPO法人MOMOを設立したメンバーの多くは、そんな在宅生活を支援するデイサービスやホームヘルパーや、相談のための事業所のスタッフたちです。
一生懸命在宅生活支援を続けていても利用者の半数くらいの方は、特別養護老人ホームなどの入居施設に移ってしまい、それ以後は音信不通になってしまうのです。なぜならば、当時入居施設のほとんどが、生活地域と遠く離れたところにあるのが普通でしたから。

残念に思っていた私たちは、自宅が無理でも自宅に近い町の中で、今まで受けていた支援サービスを使いながら暮らし続けることはできないのか、そんな施設を探してみました。
でも探せなかったのです。なぜなら日本の福祉の法律は、特別養護老人ホームのような施設を運営する社会福祉法人を設立するには土地の寄付を前提としているからです。この日本の福祉の法律が、多くの入居施設を土地の安いところ=交通不便なにつくらせ続けてきたのです。
法律がお年寄りや障害を持った人を交通不便な地域に閉じ込めたといえるのです。

私たちの結論は、ないものは自分たちでつくってしまおうということでした。
働きながら一人一人蓄えた資金をもとに、NPO法人MOMOを設立し、周囲の人に新しい福祉施設を創りたいと声をかけさらに資金を集め、自分や自分の家族が使いたくなるような施設を創りました。2000年4月、介護保険制度開始と同じ時期に、今までの在宅サービスを使いながら家族のような手助けを受けられる「もう一つの家」サービスハウスポポロです。

私たちは介護度や家族の有無や、年齢という制度にしばられた施設ではなく、
「手助けを受けて暮らしたい」という声に応えたいと考え、運営法人を自由度の高いNPO法人にしました。

ポポロとは、ピープル(人々)のイタリア語です。
人々が自分らしく暮らし続けることのできる「もう一つの家」にこれからもこだわっていきます。


特定非営利活動法人子ども未来じゅく設立の趣旨

1997年5月

子どもたちの学び・育つ環境をひろげたい、という思いをもってこの法人を立ち上げました。
地域の保育制度の充実を考えて、認可保育園・一時保育、障がい児保育、学童保育に教室等を開いています。この法人を運営しながら、子どもやまちの課題に向きあい、解決の一助になりたいと願っています。

特定非営利活動法人「子ども未来じゅく」の夢は、乳幼児の認可保育園にとどまらず、
一時保育や障がい児保育、また小中学校生の集いの場としての学童保育や学び場、さらに学び育つのは子どもだけの特権ではないと考え、大人にも言葉や文化の学びの場を設定することにしました。
認可・認定外に限らない保育制度の不備。女性の生き方や働き方の変化による子育て環境の厳しさ。子育てそのものが母親に過度に期待して虐待や子育て放棄を引き起こいしている現状。多様な福祉・教育制度のハザマになってしまっている障がい児の現状。
また、市内に住み、暮らす外国人の教育にも向き合います。

皆さんも「子ども未来じゅく」を使って学び・育つ環境課題に向き合いませんか。