「働く女性を支援する施設をつくってほしい」と25年前に、本厚木駅前の土地の寄付を受けました。
今と違って、保育園には空きが目立つ時代でした。その一方で介護のために体を壊したり、仕事を辞める女性が増え始めていることに気づき、寄付者に在宅介護を支援する施設をつくることを提案し、了解を得ました。そこから知人・友人に声をかけ、地域の介護の実態を調査したり、県内の介護関係のデータを調べ、手分けして介護施設を訪問調査しました。
そして社会福祉法人藤雪会を設立し、一緒に調査したこの知人、友人たちで、
ケアセンターあさひを開所しました。みな、自分や家族やまわりの人にとって、
「あったらいいな」という施設・サービスを実践したくなったのです。
毎日夕食が配達されるといいね。 (配食サービス)
家族に気兼ねなく出かけられるといいね。 (介護付き外出支援サービス)
夜中でも電話で相談できるといいね。 (通所施設の在宅介護支援センター)
様子がわかるように町中に入所施設がほしいね。 (サービスハウスポポロ)
働く女性の通勤のためにも駅に近い保育園が必要だね。 (保育園ViVi)
孤立して子育てしているお母さんを支援したいね。 (一時預かり)
休日働く人の子育て支援したいね。 (休日保育)
また、働き方も職員たちが作ってきました。
「介護や子育てのため、常勤から非常勤に変わりたい」
「子どもが大学に行くので、今までよりお金が必要になった。もっと働きたい」
常勤非常勤を交代可能にし、ライフスタイルに沿った働き方を育ててきました。
お給料を一部集めて拠出金という制度もつくりました。
「資格を取るためにお金が必要。職員たちで支えよう」
「地域に小さな市民事業やNPO法人ができるから、立ち上げ資金を支援しよう」
「常勤・非常勤関係なく、10年勤続をお祝いしよう。」
自分や周りの人に「あったらいいね」のサービスを生み出し、
働くことが私たちの生きがいであり、働きがいです。これからも、個人の人権を尊重し、
一人ひとりに寄り添ったサービスを実践し、女性たちがいきいきと働き続けることのできる
社会をめざし、たすけあって暮らすことができる社会を創造します。